フェムトレーザーズ社訪問
9月30日にオーストリアのウイーンにあるフェムトレーザーズ社を訪問した。Dr. Andreas Assionらと面会し、同社の超短パルスチタンサファイアレーザー発振器などの見学を行った。
同社の発振器の安定性、ビーム品質、パルス幅、スペクトル幅などについて議論を行った。ビーム品質として空間モードはシングルモードで発散角は2mradであり、パルス幅は6fs前後、スペクトル幅は-10dBで300nm以上と優れた動作が可能であるということであった。また、安定性については、室温21℃、湿度50%の環境で2週間の試験が行われていた。連携融合事業における高強度レーザーの高強度化、高安定化を進める上で重要な技術であるとの印象を受けた。
先進的レーザーおよびその応用に関する代表的な国際会議及びレーザー関連の研究機関において、最新の動向調査や、各国の研究者との意見交換、及び専門メーカーにおける技術開発の現状を把握することができた。今後の連携融合事業の研究開発の遂行に活かしていきたい。
筆者は、"Development of a broadband, high-energy optical parametric chirped-pulse amplifier as a front end for a high peak power laser"と題する発表を行った。