大阪大学 レーザー科学研究所

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坂和洋一准教授がJohn Dawson Award(プラズマ物理学)を受賞

本研究所の坂和洋一准教授が、米国物理学会の2020年「プラズマ物理エクセレンス賞(John Dawson Award)」を受賞しました。この賞はプラズマ物理学の研究において、特に顕著な業績をあげた研究者に授与されるものです。表彰式は今年の秋のAPS年会DPP(リモート開催)で行われます。

 

【共同受賞者】

Hideaki Takabe (Helmholtz Zentrum Dresden Rossendorf)

Hye-Sook Park, Dmitri Ryutov, and James Steven Ross (Lawrence Livermore National Laboratory)

Frederico Fiuza (SLAC National Accelerator Laboratory)

Youichi Sakawa (Institute of Laser Engineering, Osaka University)

Anatoly Spitkovsky (Princeton University)

Christoph Niemann (University of California, Los Angeles)

William Fox (Princeton Plasma Physics Laboratory)

R. Paul Drake (University of Michigan)

Gianluca Gregori (University of Oxford)

【受賞理由】

For generating Weibel-mediated collisionless shocks in the laboratory, impacting a broad range of energetic astrophysical scenarios, plasma physics, and experiments using high energy and high power lasers conducted at basic plasma science facilities.

賞の詳細はこちらをご覧ください。

https://www.aps.org/publications/apsnews/updates/honors-fall20.cfm

パワーレーザーを用いた宇宙物理研究は、阪大レーザー研が2006年に全国共同利用に改組され、新たな学術分野を切り開くため開始されました。
超新星残骸や地球磁気圏で、無衝突衝撃波が自己生成磁場乱流で形成される可能性をレーザーによる超高速プラズマ流を利用して研究する内容です。宇宙線生成の起源に繋がる研究です。

本研究は、2007年に高部英明先生(ドイツ・ヘルムホルツ研究機構 (ドレスデン:HZDR))の理論・シミュレーションの成果を踏まえて開始されました。
2010年に坂和先生による米国リバモア研の世界最大のレーザーNIFを用いた実験が提案・採択され、日本・米国・欧州の多くの研究者・学生による国際共同研究が実施されました。

最新の成果はNature Physics誌 (Fiuza他 (2020), https://doi.org/10.1038/s41567-020-0919-4) に掲載されています。

この活動は世界中で高速流による磁場乱流研究の流行も作り、パワーレーザーを用いて非線形プラズマ物理の新たな世界を切り開いたことが国際的に認められました。

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