超広帯域フォトニクス(UP)
グループの概要
テラヘルツ波は0.1〜10 THz程度(T=テラは10の12乗)の周波数の電磁波です。従来、この領域には明るい光源や扱いやすい検出器がなく、発生・検出が困難でした。このため、テラヘルツ波領域にはフォノン、低次元プラズモン、サイクロトロン共鳴といった種々の素励起があるにもかかわらず、詳しくわかっていない現象が多くあります。これらを解決するために
1. 様々なレーザーを使ったテラヘルツ波の発生・検出及び分光法の開発
2. テラヘルツ波分光を用いた固体物理、生物物理、物理化学の研究
を行っています。またテラヘルツ波を用いた非破壊検査法の開発も行っています。
研究内容
テラヘルツ波光源及び検出器の開発
- 超高強度フェムト秒レーザー励起によるテラヘルツ放射
- マルチモード半導体レーザを用いた低コストなテラヘルツ分光システムの開発
- ショットキー型光伝導アンテナの開発
テラヘルツ分光を用いた物性研究
- 金属フォトニック結晶のテラヘルツ波応答
- アミノ酸、タンパク質などの生体関連物質の振動モード解析
- イオン性液体のテラヘルツ波応答
- 半導体及び磁性体のテラヘルツ波領域の磁気光学効果
- 気体やプラズマのテラヘルツ領域における放射/吸収応答
テラヘルツ波を用いた非破壊検査
- 引火性液体、麻薬、爆薬などの危険物検出
- 人工関節(ポリエチレン)の劣化評価
- 生体に対する断層影像法の開発
- 産業用素材の品質/保守管理検査法の開発
メンバー
吉村 政志 | 教授 |
中嶋 誠 | 准教授 |
南部 誠明 | 助教 |
西谷 幹彦 | 特任教授 |
Agulto Verdad Canilla | 特任助教 |
西谷 彰二朗 | 特任研究員 |
加藤 康作 | 特任研究員 |