核融合のこれからの問題は何なん?


核融合の研究の進展には目覚ましいものがありますが、私たちが
目標としている核融合発電所が完成するのは、早くても2020年頃になる
と言われています。なぜ、そのように長い年月を必要とするのでしょう?
それについて簡単に説明しましょう。


磁気閉じ込め方式の将来的な問題点


スピードのたいへん速い原子が、閉じ込め容器の内側にたくさんぶつかり、
壁を傷めます。最先端の材料を用いた容器でさえも、かなり頻繁に
容器を取り替える必要があります。ですから、たいへん丈夫な材料
を用いた容器の開発が必要となります。


慣性閉じ込め方式の将来的な問題点


特に、レーザー核融合の実験は、1日に5〜10回しかできないのが
現状です。本来は、もっと数多く実験ができればよいのですが、
現在のところ適切なレーザーがありません。実際に発電所をつくるには、
1秒間に何回も光るような高性能のレーザーの開発が必要となります。


こうした問題を解決するために世界中の研究者達が、
日夜、研究に励んでいます。

 


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