研究の目的

「宇宙物理学とは、地上で検証された物理を駆使して宇宙で観 測される不思議な現象を解き明かす学問である」と、ある著名 な宇宙物理学者が述べています。大出力高強度レーザーの技術 躍進により、宇宙の爆発現象や複雑な物理、惑星内部の超気圧 状態を再現することができるようになりました。当グループの 研究は、超新星爆発などに代表される爆発現象や、無衝突衝撃 波による宇宙線の加速を実験室に再現し、宇宙惑星物理を解明 していくことを目的としています。

研究ハイライト

宇宙線加速の新たな理論モデルを構築
---波のエネルギーを宇宙線エネルギーに変換---


ミニチュア太陽フレアを大型レーザーで実験室に生成
--- 宇宙の爆発現象のカギを握る磁気リコネクションの駆動機構解明に新たな光 ---


大型レーザー装置で実験室に宇宙プラズマ衝撃波を生成
--- 宇宙線の生成メカニズム解明に向け新たな研究手段を確立 ---


超新星爆発に起因する天体プラズマ乱流を1000京分の1の極小スケールで実験室に再現
--- 密度界面の流体不安定と磁場増幅現象との相関を明らかに ---


超新星衝撃波を作る磁場の生成に成功!
--- 大型レーザーを用いた衝撃波生成と宇宙加速器の謎解明へ ---


『実験室宇宙物理学』が宇宙加速器の謎解明へ
--- 大型レーザーを用いて宇宙衝撃波生成シナリオを発見 ---

日本語解説記事

プラズマ・核融合学会誌

小特集 パワーレーザーを用いた無衝突衝撃波と磁気リコネクション研究の新展開

小特集 強磁場中のレーザープラズマ相互作用研究の進展
5. レーザー駆動ホイッスラー波による新しいプラズマ加熱機構

解説 対向伝搬する磁気流体波動による相対論的共鳴粒子加速

小特集 宇宙と実験室の無衝突衝撃波 ---粒子加速と磁場生成・増幅---

小特集 大型レーザー装置を用いた科学研究の新展開
2. 高出力レーザーを用いた実験室宇宙物理実験
7. パワーレーザーで拓く超高圧と物質の世界

日本流体力学会誌 ながれ

特集:宇宙と流体
衝撃波に誘起された界面流体不安定のレーザー宇宙物理実験