PLPグループの紹介です。多くの学生の皆さんが本研究グループを希望してくれるよう期待しています。
■フォトニクス(光・レーザー工学)
レーザーは便利で安全な生活に欠くことの出来ない基盤技術の一つです。レジの支払い、記録メディア、自動車の衝突回避など、レーザーを使った機器は日常にあふれています。直接目には触れませんが、インターネットや電話の主要回線・海底ケーブルなどは全て光化されています。スマートフォンに内蔵されるICチップの露光、3Dプリンタ、レーザー溶接やマーキング、レーザー測距計、近視治療(LASIK)など、枚挙にいとまがありません。
その一方で、未知の領域を探索するための研究が進められています。レーザーに関わるノーベル賞は10以上も有り、光まで広げると40を超えます。既に現代社会には欠かせないレーザー技術ですが、未だ発展の余地があります。PLPグループでは、これまで誰も成し遂げたことのない研究テーマを掲げ、フォトニクス(レーザーを中心とした光を取り扱う研究領域)の新しい展開を目指しています。
■研究室での生活
研究:
実験と解析(プログラミング)が主です。優れた技術者・科学者に育つには、世界唯一の研究テーマの中で創意工夫する事が不可欠です(決められたレシピ通りの研究や開発は、企業では派遣や外注に任されることが良くあります)。能力を伸ばしながらオンリーワンの成果を獲得できるよう指導します。また、AIが一般的なツールとなる今、物理を知り教師データを作る事が出来る研究能力が必須です。AIを使う側か、AIに使われる側になるかは、個人の能力に掛かっています。AIを既に十分に修得している学生は、希望によって研究内容にAIを含めることを検討します。
発表:
国内外の学会における発表を推奨しています。フォトニクス分野は世界的な会議が多くあり、国際学会での発表を通じた経験とノウハウの蓄積を目指しています。学生の受賞も目指しています(Awardsリンク参照)。学会の運営を手伝うアルバイトも大変良い経験なので、希望があれば紹介しています。
交流:
共同研究を通じて学内・学外・国外の研究者と交流を深めています。研究能力だけでなく人間力を磨くきっかけになればと思っています。また、歓迎会などの懇親会を年に数回開催しています。
研究室の一コマ。コロナの頃です。
実験室の一コマ。
■研究室の見学や進学の相談などを受け付けています。
中田准教授 nakata.yoshiki.ileあっとosaka-u.ac.jp
■本研究室に所属するには・・・
阪大生の場合:
・4年生(卒業研究): 工学部電子情報工学科 電気電子工学科目 電気工学コース レーザーエネルギー学講座 光・量子システム研究領域 を選択する
・大学院入試: 大学院工学研究科 電気電子情報通信工学専攻 電気工学コース レーザーエネルギー学講座 光・量子システム研究領域 を選択する
学外生の場合:
・大学院入試で上記を選択してください。また、高専の卒業(見込)者は編入学も可能です。
■博士課程に関する相談を受け付けます
昨今アカデミア(学究的な生活)のマイナス面のみがクローズアップされています。PLPでは、正しく現状を理解し、キャリア形成に繋げるための相談を受け付けています(メール可)。工学系の博士卒の場合、半数以上がアカデミックなポジション以外の一般企業や研究所に就職します。企業や国の研究所で研究職に就きたい場合、外資や海外でも活躍したい場合は、博士号の取得が必要です。給付型(返済不要)奨学金制度が有ります。
■学生の主な就職先(進学を除く)、企業情報へのリンク
デンソー、京セラ、コムシス、シンクレイヤ、四国電力、コーデンシ、川崎重工、日揮グローバル、関西電力、アルプス技研、NEXCO西日本、村田製作所、大阪ガス、みずほファイナンシャルグループ、トヨタ自動車、富士通、日立製作所、TOA、堺市役所、ソニー、セイコーインスツルメンツ、ファナック、住友商事、古河電気工業、三菱電機
■その他の就職関係
H29年度:大阪大学・助教(テニュアから専任へ昇進) ※テニュアとは任期付き雇用のこと
R3年度:大阪大学・助教から准教授へ昇任