平成31(2019)年度研究拠点形成事業 B.アジア・アフリカ学術基盤形成型
                                   「アシ゛アにおけるレーサ゛ー宇宙物理学国際研究教育拠点」とは

「宇宙物理学」と「パワーレーザー工学」という異分野を、「プラズマ」をキーワードに融合させた我が国オリジナルの学際的学術分野「レーザー宇宙物理学」を、アジアにおいて日本の拠点機関主導のもとに確立・発展させます。

このため、拠点機関に「アジアレーザー宇宙物理学国際研究教育拠点」を置き、相手国拠点機関の

    中国    Institute of Physics (IOP)、 Chinese Academy of Sciences
    インド  Tata Institute of Fundamental Research (TIFR)
    台湾     National Central University (NCU)

3拠点を中核に据え、4カ国28機関からなる研究・教育ネットワークを確立します。 これまで2カ国間で個別に行っていた共同研究を取りまとめ、アジアがレーザー宇宙物理学で世界をリードするための共同研究ネットワーク基盤を世界に先駆けて構築します。

本拠点では、世界でも有数の特徴・国際競争力を持つアジアのパワーレーザー群を有効利用し、当該分野が急速に発展しつつあるアジアにおいて、宇宙物理学の重要な以下の5テーマをを主軸に研究・教育を行います。

    (1)   無衝突衝撃波
    (2)   磁気リコネクション
    (3)   磁場乱流
    (4)  電磁波の輻射・散乱
    (5)  粒子加速

これらは、我が国オリジナルの提案に基づき世界をリードしているとともに、すでにアジアにおける共同実験を開始しているテーマとなります。 アジアのパワーレーザーを用いて、宇宙へのスケーリングが可能なパラメーターで実験を行い、宇宙物理にとって重要な素過程を明らかにしていくものとなります。

 本拠点が、アジア各国のレーザー実験研究者と宇宙物理学研究者の密接な交流・議論する機会と場所を提供することにより、「レーザー宇宙物理学」を観測、理論・シミュレーションに次ぐ宇宙物理学研究の第三の柱として確立し、宇宙物理学に貢献し、若手の人材育成・交流、異分野間の頭脳循環を促すとともに、欧米研究者、異分野研究者、国内外の若手研究者がアジアを中心とした本拠点に参入することで、我が国オリジナルの「レーザー宇宙物理学」のさらなる発展を目指します。




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