核融合閉じ込めには
  どんな種類がありまっか?


前に述べたように、核融合反応を起こすためには、原子
たちを「たくさん」、「長い時間」一緒にした上で、「高温」に
熱してやる必要があります。


ところが高温の原子は激しく暴れまわり、容器の壁に
ぶつかります。これでは容器が壊れてしまい、原子たちを
うまく閉じこめられません。

そこで、高温の原子を壁に触れることなく閉じ込めるために、
大きく分けて、次の2つの方法が考え出されました。

です。
以下では、それぞれの方式について説明します。


磁場閉じ込め方式は、

磁気(磁石)の力を利用して、高温の原子たちを容器の壁から
浮かせて閉じ込める方法です。


磁場閉じ込め方式では、原子を長い時間閉じ込めることで、
核融合反応がたくさん起こる事を期待します。

磁気の作り方により、さらに、いくつかの方法に分けられます。
その中で主なものは、

です。それぞれの詳しい仕組みは、ここでは省きます。


慣性閉じ込め方式は、

まわりからレーザー光線などをあてることで、核融合を
起こす原子のかたまりを非常にせまい領域に圧縮する
方法です。

慣性核融合では、原子のかたまりを圧縮する、つまり
高い密度にすることで核融合反応がたくさん起こることを
期待します。

モノがその場所にとどまろうとする「慣性の力」のために、圧縮された原子たちは、ほんの一瞬だけその場所から離れません。そこで"慣性閉じ込め方式"と呼ばれています。

まわりから、"レーザー光線"や"原子による粒子ビーム"をあてると言いましたが、レーザー光線をあてる方式を、

と呼びます。

 


それでは「核融合はどこまで来よりましてん?」だす!

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