JSPS研究拠点形成事業:パワーレーザーの国際連衡による超域プラズマ科学の国際研究拠点

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開催報告:拠点事業キックオフ会議

4月18日(火) から21日(金)にパシフィコ横浜にて,令和5年度(2023年度)に開始した日本学術振興会・研究拠点形成事業「パワーレーザーの国際連衡による超域プラズマ科学の国際研究拠点」のキック・オフ会合及び高エネルギー密度科学の国際会議: INTERNATIONAL CONFERENCE ON HIGH ENERGY DENSITY SCIENCES 2023 (HEDS2023)を開催しました.海外から28名(米国9名、ドイツ7名、フランス4名、東欧6名他),国内参加者を含め60名の参加がありました.コロナ禍で約3年にわたり国際交流が著しく制限された後の対面会議であり,休憩中も活発な議論が続くなど,大変盛況な会議となりました.

プログラムは招待講演32件、一般講演11件、ポスター17件で構成され,超高強度レーザーを利用したプラズマ科学、中でもレーザー核融合、粒子加速、核科学、強磁場発生、磁気リコネクション、オパシティーに関連する理論、実験、シミュレーション研究について議論が行われました。米国の拠点機関であるローレンスリバモア国立研究所からはNational Ignition Facilityにおける超域プラズマ科学研究の活動の一端が紹介され,仏国の協力機関であるボルドー大学他から強磁場下での高エネルギー密度プラズマ科学に関する研究の講演があり,ドイツの拠点機関であるヘルムホルツ機構ドレスデン・ロッセンドルフ研究所からは高強度レーザーを用いた100 MeV級のイオン加速,ルーマニアの拠点機関である極限レーザー核物理研究所からは,10 PWレーザーの最初のイオン加速実験の速報,及び,構造ターゲットの開発が紹介されました.

多くの学生にとっては初めての対面での国際会議となり,国際的な研究活動を学ぶと同時に,英語でのプレゼンテーションを磨く機会にもなりました.  

 

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