JSPS研究拠点形成事業:パワーレーザーの国際連衡による超域プラズマ科学の国際研究拠点

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開催報告:ウォームデンスマターに関する国際ワークショップ(International Workshop on Warm Dense Matter 2023)

初夏の淡路島にて、第11回目となる国際ワークショップ11th International Workshop on Warm Dense Matter(WDM2023)を開催しました。会期は6月25(日)から30日(金)まで、会場は淡路島国際会議場です。固体やプラズマなど単一の状態として理解が困難なWarm Dense Matterと呼ばれる物質系を研究対象とする研究者が集中的に議論を行うためのワークショップで、米欧日の持ち回りで2年に1回のペースで開催されています。海外(アメリカ、フランス、ドイツ、オーストラリア、中国など9カ国)から39名、合計で69名の参加がありました。ポストコロナなどやや難しい状況で、久しぶりの同分野での対面会議でしたが、従来通りの参加者があり盛況なワークショップとなりました。

プログラムでは招待講演・特別講演20件、一般講演25件、ポスター18件で構成され、物質ダイナミクス、WDM物性、惑星科学応用、物質材料応用、超高速イメージング、などそれぞれのセッションで活発な議論が行われました。様々な分野からの最新データや計算結果を、若手研究者や博士課程学生と共有でき、将来の展開に向けて非常に有意義でした。今回の会議で示された研究領域のさらなる広がりから、WDMの深い理解がそれぞれの応用研究の発展には不可欠であることが改めて認識され、次回米国ニューメキシコでのWDM2025開催が承認されました。最終日には世界有数の第三世代放射光施設SPring-8とX線自由電子レーザー施設SACLAの施設見学を実施し、将来の実験に向けた施設研究者らとの意見交換など交流が図られ、盛況のうちに全日程を終えることができました。

 

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