JSPS研究拠点形成事業:パワーレーザーの国際連衡による超域プラズマ科学の国際研究拠点

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出張報告:ルーマニアELI-NP研究所(QST関西研・福田祐仁)

昨年度に引き続き、 5月21日(火)から6月7日(金)にかけて、ルーマニア国ELI-NP研究所にある世界最高強度の10PWレーザーのコミッショニング実験に参加し、結晶分光器を用いたX線計測と固体飛跡検出器を用いたイオン計測を担当しました。実験では、 ELI-NPの研究者が設計したダブルプラズマミラーを用い、プレパルスを最大限に除去した状態で、固体薄膜ターゲットに対してレーザー照射し、イオン加速実験、および、X線計測実験を行いました。

はじめに、2台のX線結晶分光器のセットアップを、約1週間かけて実施しました。今回実験では、2台のX線結晶分光器を用いて、ターゲットのレーザー照射面とその裏面の2方向からX線スペクトルを取得し、両者の相違から、より詳しくプラズマ状態の診断を行うことを目的としました。2週目からレーザーショットが開始され、最初のショットで2方向からのX線スペクトルの計測に成功しました。条件を変えていくつかのデータを取得し、現在、解析作業を行っています。成果については、7月にスペインで開催されるEPSプラズマ国際会議にて、福田が招待講演をおこないます。

JSPS拠点形成事業からのサポートに感謝致します。

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