出張報告:ルーマニアELI-NP研究所(広島大学・羽佐田拓海)
5月16日から6月17日、SAPPHIRES国際共同実験に参画するためルーマニアのELI-NPへ出張しました。本研究では、軽い暗黒物質探索を目指しています。
ここでは、現地の研究者・技術者と協力して探索用セットアップを構築していきました。私は今回で二度目のルーマニアへの出張だったため、前回よりもスムーズに実験に参加することができ、日本での経験から現地の多くの研究者よりも実験系を把握していることもあり、予想以上に中心的な役割を果たすことができたと感じています。馴れない英語での会話でしたが、完璧な英語でなくても通じることが分かり、どんどん自身の意見を話すことを意識しました。
実験結果としては、目標としていた探索データを取得できた一方で、今後に向けて課題も残る成果となりました。海外の研究者ともやっていけるという手ごたえと合わせて、ここでの有意義な経験を今後の糧にしていきたいと思います。
- 較正用のレーザーを用いて光学系のアライメントを行っている様子
- 現地の技術者と自動ステージの較正を行い、喜んでいる様子