JSPS研究拠点形成事業:パワーレーザーの国際連衡による超域プラズマ科学の国際研究拠点

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出張報告:ルーマニアELI-NP研究所(広島大学・児玉愛梨)

本研究では、SAPPHIRES国際共同実験による軽い暗黒物質候補粒子を探索しています。私は、探索用ビームタイムを含む5月16日から6月30日にかけて、ルーマニアのELI-NPに出張し、光学素子類の構築調整と探索データ取得を行いました。

今回の滞在では、探索時のビームモニター系や、高真空度の下流真空容器内の光学素子群の配置、信号光検出用光学系の構築と調整を行い、日本で事前に機能検証をしていることもあり、期間内に探索用データを得ることができました。現地研究者らと共に作業を進めていく中で、日本での研究内容を生かして主体的に参画し、信号光検出系に新たにインストールした装置の調整法などを伝授してきました。

今回の実験を通して、より効率的に作業を進めていくための改善点などを明らかにすることができました。また、国内より高強度のレーザーを扱うことによるスケールアップした実験装置や手法の体験や海外研究者との英語でのコミュニケーションなど、今回の滞在で多くの経験が得られました。これらの経験も国内での研究に生かしていきます。

高真空度の下流真空容器内に光学素子を設置している様子

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