参加報告:RPHDM2024(阪大・唐木優河)
今回のワークショップは、opacityやplasma spectroscopy、spectral line shapesなど主にX線分光法を用いた計測に関するセッションが多く開かれました。
私は現在、結晶分光器とcollisional-radiativeモデルを用いた計算によるプラズマの電子温度評価を行っており、自身の研究に還元することができる部分の多いワークショップでした。多数あった講演のうち特に興味深かったのはX線トムソン散乱計測を用いたプラズマの温度・密度計測に関する発表です。講演内では、実験で得られたレイリー散乱のピークがpressure ionizationによって、従来のモデルで予想されるレイリー散乱のピークよりも低くなることが報告されていました。X線トムソン散乱計測は自身の研究でも取り入れる予定の計測方法でもあったため、計測方法や結果など含めてとても勉強になりました。ポスターセッションでは特にopacity計測分野の現状や課題について知ることができ、opacity計測に関しては自身も実験に参加しているためとても良い機会となりました。
これらの学んだことや自身の発表含めて、今回のワークショップへの参加は今後自分自身が成長していくための大変貴重な経験になりました。