出張報告:ドイツ・Euro XFEL(大阪大学・蔵満 康浩)
別業務でパリでApollon laserを使った共同研究の打ち合わせと装置の見学の後、拠点事業の業務でドイツ・ハンブルグのEuropean XFELを訪問しました。フランスでは電車に乗るときはチケットを買ってアクティベートかチケットがないと入れないゲートがありますが、ドイツはチケットを買ってもアクティベートするところもゲートも無く、文化の違いを感じました。パリのスーツケースを開けられるか開けられないかの極小の部屋と比べると、ハンブルグのホテルの部屋は広くて快適でした。
今回の目的は、European XFELが動き始めるか始めた頃に、私がどこかの国際会議で宇宙線加速模擬実験について講演した際、European XFELの紹介の講演をしたSakura Pascarelliが、食事で一緒になった際にXFELで私の実験の何かが測れるかもって話をしたのがきっかけでした。その後何度かメールして実験提案を勧められましたが、なかなかそこまで共同研究を広げられずにいました。今回は、長年の心残りを実現するために、European XFELで、”Relativistic ion acceleration with intense lasers”というタイトルでセミナーをして、XFELで何ができるかを議論しました。また、XFELの実験ハッチの見学と、400 TWの超高強度レーザーと100 Jのパワーレーザーを見せてもらいました。非常に充実した施設で、しかもスタッフも充実しており、今後はレーザーフュージョンのラインとレーザーも入るらしく、勢いを感じました。写真はレーザーフュージョンのラインが入る予定のトンネル。Desyのあるトンネルの反対側からチャンバー等を入れて、3 km離れたEuropean XFEL側まで押してくるそうです。
- レーザーフュージョンのラインが入る予定のトンネル内の様子
今回の議論は得るものが多く、フランスから足を伸ばした甲斐があったと思いながら帰路についたんですが、帰りの飛行機に乗ってから、なかなか飛ばないと思ったら、一旦降りろと言われ、降りたらすぐに消防車が何台も出動して飛行機を取り囲む感じになりました。最近ニュースで聞く、モバイルバッテリーが燃えたのかと思ったんですが、何時間か後に換気扇のトラブルとアナウンスがあって、さらに何時間してからやっと同じ飛行機で乗り継ぎのヒースローに向こうことができました。ヒースローに着いた時にはすでに乗り継ぎ便は出ており、ロンドンに一泊して次の日の便になりました。それだけでもショックなのに、荷物も出てこないし、またロストかと思っていたら、カウンターの職員によると次の日の便のところに自動で行ってしまっているとのこと。今日の着替えをどうするんだと聞いたら、1日くらいひっくり返して着たらとマンガのような回答が返ってきました。結局また結構待たされて荷物をピックアップして、ホテルに向かいました。とっても大変でしたが、久しぶりにEnglish Brekfastを食べられたからよしとしようと思っていたんですが、帰国後、長い長い移動で休みが潰れたせいか、年のせいなのか、月曜は大学に出たものの頭痛がひどく、結局火水とお休みとってこれを書いているところです。
- 消防車に取り囲まれた飛行機


