JSPS研究拠点形成事業:パワーレーザーの国際連衡による超域プラズマ科学の国際研究拠点

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開催報告:HEDLA/HEDS @ 横浜

開催報告
“International Conference on High Energy Density Laboratory Astrophysics (HEDLA) and High Energy Density Science (HEDS)”
2026年4月20日〜24日 @パシフィコ横浜

 

2026年4月20日から24日にかけて、パシフィコ横浜において、高エネルギー密度実験室宇宙物理学(HEDLA)および高エネルギー密度科学(HEDS)に関する国際会議が開催されました。HEDLAは、アメリカ・ヨーロッパ・アジアの持ち回りで2年に一度開催されている国際会議であり、日本開催は2018年の倉敷開催に続いて2回目となります。今回は、例年開催されているHEDSとの合同開催として実施されました。

会議には130名を超える研究者が参加し、34件の招待講演、39件の口頭講演、52件のポスター講演が行われました。海外からの参加者は約80名にのぼり、国際色豊かな会議となりました。

本会議の大きな目的は、天文学研究者と実験プラズマ研究者との交流を深め、新たな共同研究のきっかけを作ることにあります。今回は特に、以下の3つの新しいトピックを取り上げました。

第一は、X線観測衛星XRISMによる高分解能X線分光観測の最新成果です。天体観測で得られるスペクトルの解釈には、実験室でのライン同定研究が重要な役割を果たしており、観測と実験を結びつける実験室宇宙物理学の特徴がよく表れたセッションとなりました。

第二は、キロノバ(中性子星合体現象)における元素合成過程の研究です。このテーマでは、観測、理論、原子核反応実験が密接に連携して研究が進められており、分野横断的な研究の広がりを感じさせる内容となりました。

第三は、最高エネルギー宇宙線「アマテラス粒子」の観測に関する講演です。宇宙線の粒子加速機構を理解することの重要性が改めて認識される内容であり、実験室プラズマ研究との関連についても活発な議論が行われました。

これら以外にも、実験室プラズマや天体プラズマに関する最新成果が多数報告され、会議期間を通して非常に活発な議論が展開されました。また、ポスター発表の時間を十分に確保したことで、ポスターセッションでも多くの交流と議論が生まれました。

レーザー宇宙物理学には、現在もなお多くの興味深い未解決問題が残されています。今後は大学院生をはじめとする若手研究者の参加をさらに促進しながら、レーザー宇宙物理学を一層発展させ、超域プラズマ科学の国際研究拠点作りを進めていと考えています。

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