開催報告:The XXV International Conference on Ultrafast Phenomena(UP2026)(2026年8月2-7日)
8月2日(日)から8月7日(金)にかけて、札幌コンベンションセンターにて、第25回超高速現象国際会議「The XXV International Conference on Ultrafast Phenomena(UP2026)」を開催しました。Ultrafast Phenomena Conferenceは1976年に始まり、2年ごとに開催されている超高速現象研究分野を代表する国際会議で、日本での開催は2014年の沖縄以来12年ぶり、今回が4回目となります。参加者総数:350人(日142, アメリカ16, フランス7, ドイツ58, ルーマニア2, チェコ2 その他)
本会議では、ピコ秒(10⁻¹²秒)からアト秒(10⁻¹⁸秒)に至る極めて短い時間領域で生じる物理・化学現象を対象として、原子・分子物理、物性物理、物理化学、生物物理など幅広い分野の研究者が一堂に会し、最新の研究成果について活発な議論が行われました。近年、高次高調波発生、数サイクルレーザーパルス、X線自由電子レーザーなどの超短パルス光源や、超短パルス電子源の急速な発展により、物質内部で生じる超高速ダイナミクスをこれまでにない時間・空間分解能で観測・制御することが可能になっています。本会議では、こうした最先端光源・粒子源の開発から、THz・可視・紫外・X線領域にわたる超高速分光、電子線・X線を用いた計測技術、さらに理論・計算科学まで、超高速科学の幅広い研究成果が報告されました。
特に今回は、レーザー・プラズマ相互作用やレーザー航跡場加速など、高強度レーザーを利用した研究についても発表が行われ、従来の超高速分光を中心とする研究分野と、高強度レーザー科学との接点が広がりつつあることが印象的でした。会期を通じて多数の参加者による活発な議論が行われ、超高速科学が基礎科学から新しい計測技術・光源開発、さらには幅広い応用分野へと今後さらに発展していくことを感じさせる会議となりました。
(量子科学技術研究開発機構 関西光量子科学研究所・福田祐仁)



