地球の課題を解決する「スマートパワーレーザー」を実現しよう



はじめに


ラテン語に「Philosophia」という言葉があります。直訳すると「知ることを愛する」という意味になり、英語のPhilosophyにあたります。江戸-明治の思想家、西周(にしあまね)はこれを「哲学」と訳しました。今日の日本で哲学というと、工学部の皆さんからは遠い存在と感じるかもしれません。しかし、「知っている」状態を「知らない」状態より良いこととする、あるいは、「より良く知りたい」という価値観を他のさまざまな価値観(面倒臭い、時間が無いetc.)よりも優先する、という姿勢こそが、我々にとってPhilosophiaの意味するところであると考えます。大学はこのPhilosophiaを実践できる場です。皆さんと一緒に学んでゆきたいと考えます。

パワーレーザーシステム工学グループでは、世界最高の平均出力を発揮するパワーレーザーの研究開発を中心に、新しいレーザー材料の開発や新規レーザー発振・増幅手法、ビーム制御技術の研究を行っています。世界初のモジュール化によるオンデマンド設計可能な多目的システムを「スマートパワーレーザー」として世界に発信し、レーザー加工、蛍光分析から、レーザー加速による複合量子ビーム源(X線・イオン・中性子)あるいはレーザー核融合など、幅広い応用を目指しています。

どんな研究をするのか、どの方向を追及するのかは、皆さん一人ひとりの個性が最もよく現れるところであると思います。これは小説家が自分の文体以外では小説が書けないのと同じです。自分にしか出来ない事だからこそ打ち込める。皆さんが個性を発揮した研究に邁進できる環境を、我々は用意します。多くの皆さんの参画を希望します。

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News

2024/03/22  当研究室がNHK/おはよう日本に取り上げられました
            特集『核融合発電 日本のレーザー技術を生かせ』
2023/04/01
グループホームページをリニューアルしました
2023/03/05
当研究室がNHK/Eテレ・サイエンスZEROに取り上げられました
「人類の未来を救え!ここまで来た核融合発電」