(会議)レーザー学術講演会第31回年次大会
(出張場所)東京都 調布市

(同伴者)藤岡 慎介
(出張期間)2011年1月8日~9日

(出張概要)1月9日に東京都調布市の電気通信大学で開催されたレーザー学術講演会第31回年次大会に参加してきました。今回で4回目となる学会での発表でしたが、質問や周りの人の意見交換で、まだまだ自分の研究に対する知識が足りないことを自覚しました。また、他の人の発表を聞くことによって、自分の研究の立ち位置や独自性を知ることが出来、研究に対するやる気も湧きました。当たり前ですがレーザー学会というだけあって会場ではレーザー研の方をよく見かけました。そのおかげでしょうか、あまり緊張することなく発表することが出来ました。 今回は写真を取ってくるのを忘れてしまいました…


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(会議)高温高密度プラズマ中の放射特性に関する国際ワークショップ
(出張場所)スペイン
(報告者)西村 博明
(出張期間)2010年10月初旬

(出張概要)平成22年10月初旬スペインを訪問する機会があったので、その様子を紹介しよう。最初の訪問地であるマドリッド工科大学(UPM)と本センターとはレーザー核融合研究で強い結びつきがある。17年前、中井貞雄先生がセンター長をされていた時代に、UPM核融合研究所からM.Perlad教授が阪大レーザー研の客員教授(現研究所長)として滞在した。以来レーザー研の先生方が様々なテーマで研究交流を続けていたが、この研究所ではこれまで実験的研究がなされていなかったこともあり、私自身はあまり交流の機会がなかった。しかし、タイミング良く、平成20年3月に退職された三間圀興先生がUPMの招聘教授として滞在されていたので、この機を利用して訪問することとした。UMPはマドリッド市街のど真ん中にあり、三間先生に従って地下鉄出口から町中を歩いて小さな門を潜るとキャンパスが広がっていた。私は高速点火実験の様子や新しい研究計画について説明し、一方で、理論グループリーダP.Velarde教授らからは放射流体コード開発状況の話を伺った。一仕事終えたあと、たまたまその日が誕生日であるというポスドクから研究室全員がビールを奢ってもらうというので、私も「お呼ばれ」に飛び入り参加しスペイン産ビールをごちそうになった。暑い国特有のドライでさわやかな味わいであった。 翌週の10月3日からは「高温高密度プラズマ中の放射特定に関する国際ワークショップ」に参加するため、地中海沿いにあるマルベーリャへ移った。マルベーリャはジブラルタルから50kmほど西にある地中海沿いの著名なリゾート地である。マドリッドからマラガまではスペイン版新幹線を、マラガからマルベーリャまでは高速バスを利用することにした。スペイン高速鉄道の利用法は飛行機のそれにとてもよく似ていてかっこよい。プラットホームでコンダクターが笑顔で乗客を迎え、車内ではイヤホンセットが配布されて映画が楽しめる(ちなみに往路ではジャッキー・チェンのアクション映画でした)。出発はマドリッドの中心にあるアトーチャ駅。古い駅舎は温室風に仕上げられ各種イベント会場として利用しているらしい(ちなみに、私が行ったときはブックフェアーをやっていた(写真1))。先頭車両はJR新幹線によく似ていて、先頭車両は「カモノハシ」型(写真2)。新幹線に比べると横揺れの安定度がいまいちの感じだったが、最高速度350km/時であることを思えば許容範囲か。車窓からは果てしなく続くオリーブ畑が見える。スペイン人に言わせると、イタリア産のオリーブと称して中身は実はスペイン産であることが多いそうな。イタリアブランドに変えると高く売れるのがその理由。商魂は彼の地でもすさまじい。 さて、この会議は朝8:30から夕刻5:30ごろまで毎日開催されるので、毎朝7時過ぎには起床していたが、この時刻、あたりはまだ真っ暗である。大阪では朝6時前の雰囲気である。世界標準時を使う英国より西にあってなぜこうなるか。まず、サマータイムで1時間早起きさせられる。さらに、スペインの事情としてEU主要国の時刻と合わせておく必要がある。このため、フランスやドイツよりも西にあってまだ日が昇らないのに仕事を開始する必要があるわけである。お陰で、夜は8:00過ぎまで明るい。レストランもこの時間からオープンである。スペインのシエスタ(昼休み)は外来者が戸惑う習慣ではあるので仕事で来ている分にはさほど有難味はないが、休暇を楽しみにきた人にとって居心地よい夜を楽しめるのは捨てがたい魅力であろう。


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写真1(左):スペイン版新幹線の先頭車両(マラガ駅にて)
写真2(右):マドリッド市内にあるアトーチャ駅の古い駅舎。高い天井が欧州各国からの国際列車で埋まった往時を偲ばせる。



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(会議)第8回核融合エネルギー連合講演会
(出張場所)岐阜県高山市
(報告者)藤岡 慎介
(出張期間)2010年6月10日〜11日

(出張概要)核融合エネルギー連合講演会は二年に一回開催され、今回は飛騨地方の岐阜県高山市で開催されました。高山市は平成の大合併により日本で最も大きい市となったそうです。駅周辺は江戸時代以来の町並みを残しており、ミシュランのガイドで三つ星を受けて以来、多くの外国人が訪れる有数の観光地となっているとのこと。実際私が宿泊したホテルも、ラテン系の言語を喋りながら日本酒をラッパ飲みする陽気な集団、韓国語・中国語を喋る夫婦、英語を喋るカップルなど、無国籍状態でした。  さて、本題の講演会は大変な盛り上がりだったと思います。パネル討論では、核融合界に対するエネルギー分野からの厳しい意見が寄せられ、私としても耳が痛いコメントがいくつかありました。一方で、産業界からの応援も寄せられ、我々の世代で核融合エネルギーについては決着を付けたいという思いを強くしました。また核融合燃料であるトリチウムについては、九州大学の田辺先生から大変分かり易い講演が行われ、本当に知らないことばかりで大変勉強になりました。燃料をどうやって確保するかも良く考えながら、研究を進めて行かなければなりません。  私の講演は、二日目の朝一のシンポジウムでした。「若手研究者が考える20年で核融合炉を実現する方法」と題し、レーザー核融合方式について、何が達成出来ていて、何がかけているのかを明確に示すことが出来たと思います。講演後、多くの方からコメントを頂き、レーザー核融合方式に対する関係者の期待を強く感じた次第です。レーザー核融合では、特にターゲット製造・供給の技術開発がネックになると前から私は主張していますが、その主張を理解して頂き、この方面への研究資金の投入が起こることを期待しています。  飛騨牛の特級品をお土産に買って帰り、翌日の夕食にステーキを頂きました。


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<右>会議における発表風景
<左>飛騨牛ステーキ



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(会議)Topical Conference on High Temperature Plasma Diagnostics会議参加及びLawrence Livermore National Laboratory訪問と議論
(出張場所)米国ニュージャージー州ワイルドウッド
(報告者)藤岡 慎介
(出張期間)2010年5月16日~21日

(出張概要)High Temperature Plasma Diagnostics (HTPD)は二年に一回開催される国際会議であり、磁場閉じ込め核融合、慣性閉じ込め核融合に限らず、高温プラズマ診断に関わる計測法、計測器、制御システム等々に関わる研究成果が報告される。磁場閉じ込め核融合分野では、国際熱核融合実験炉(ITER)の建設が始まり、慣性閉じ込め核融合分野では米国立点火施設(NIF)がいよいよ点火・燃焼実験を開始する段階である。そのような状況もあって、HTPDで報告される内容も斬新な計測技術では無く、機器の改良や高精度化が主となっており、高温プラズマ診断も円熟期に入ったと思われる。  装置が大型化することで、これまで顕在化して無かった深刻な問題が現れてきている。特に核融合反応で発生する大量の中性子が引き起こすノイズは大問題である。デジタルカメラなどにも使われているCCDカメラは、チップを構成するシリコンが中性子と反応してノイズを生むため使え無い。時代に逆行してフィルムを使い始めたが、フィルムでもノイズは落とせない。結局、X線などは一旦可視光に変換して、光学的に処理することで何とか検出可能になったという。現場の苦労が滲み出た講演であった。また慣性核融合プラズマを使った恒星中での核生成に関する研究は大変興味深かった。(もっと詳しい報告については、プラズマ核融合学会誌に掲載予定なので、そちらを参照頂きたい。)  HTPD会議は木曜日の午前中で終わり、木曜日の夕方からサンフランシスコに移動した。金曜日にはサンフランシスコからリバモアに移動し、ローレンスリバモア研を訪問した。ローレンスリバモア研は先述のNIFを維持・運営する研究所である。NIFを使った実験への協力について、リバモア研の研究者約10名と議論を行った。NIFにはこれまで四度訪れているが、訪れる度に新しいシステムが導入されていて驚かされる。打ち合わせ後はサンフランシスコに戻り、中華料理レストランで夕食を頂いた。日本の中華料理とは一寸違う雰囲気を楽しんだ。





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<左>会議が始まる三十分前の会場風景。会議場の外ではジュースとスナックが用意されている。
<右> リバモア研での打ち合わせ後の食事


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写真3 出発直前に見たサンフランシスコの青空





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・イベント 2010





(イベント)大阪大学卒業式
(日時)2011年3月25日
(報告者)藤岡 慎介

我々のグループで研究を行った松岡祐司君(博士前期課程)、羽根一嘉君(学部)、波元拓哉(学部)が無事大阪大学を卒業しました。松岡君は就職し四月から東京勤務です。羽根君、波元君は大学院に進学し我々のグループで研究を続けます。三年間お疲れ様でした。



松岡君の研究室最後のスナップ写真


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(イベント)院試おつかれ様会
(日時)2010年8月27日
(報告者)藤井 雄太

 4回生の羽根君と波元君の二人が院試に無事合格したので、8月27日に院試おつかれ様会を開きました。9月に行われる日中韓合同光電離プラズマ生成実験で来日してる中国と韓国の研究者達と一緒に大阪の中津にある「シャリマール」に行きました。シャリマールでは、第4週目の金曜日にベリーダンスが披露されており、助教の藤岡さんの奥さんを含む美しい3名の女性のベリーダンスを披露していただけました。おいしい料理とお酒に加えて、魅力のあるダンスがみれて楽しいひと時を過ごすことができました。これから行われる卒業研究等のための実験への活力を養う素晴らしい時間でした。



 

     <左>ベリーダンスの様子           <右>集合写真



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(イベント)レーザー研ビアパーティ
(日時)2010年8月3日
(報告者)羽根 一嘉

レーザー研駐車場でビアパーティが催されました。おいしいビールをたくさんいただきました。ビール以外にもかき氷やソフトドリンクも用意されており、お酒に弱い方でも楽しめたのではないでしょうか。またバンドの演奏があり、院試の事も忘れられる程の最高の時間を過ごせました。企画、運営にあたられた泰山会の皆様、ありがとうございました。



<左>レーザー研全員での集合写真 
<右>バンド演奏の様子


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(イベント)レーザー件お花見
(日時)2010年4月7日
(報告者)大平 真司

毎年恒例の万博公園でレーザー研全体の花見がありました。心地よい春風に吹かれながら、桜を見て美酒に酔いしれて♪・・・と思いきや昨日までの暖かさはどこ吹く風。。。とっても寒い花見となりました。講義の都合で途中からの参加となりましたが、参加人数も多く、今年からレーザー研に来られていた人とも話せたりして楽しむことが出来ました。



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<左>分かりにくいですが、桜は満開でした 
<右>最後に皆で撮った集合写真 多くの人が参加してくれていました


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(イベント)オープンハウス&新人歓迎会
(日時)2010年4月29日
(報告者)松岡 祐司

西村さんのお宅でオープンハウスが開かれたので、PXSメンバー全員で西村さん宅にお邪魔しました。静かな場所で緑も多く落ち着きのあるところで気分もリフレッシュできました。また振る舞って頂いた奥さんの手料理やBBQなどとてもおいしくお腹いっぱい頂きました。
今回のオーブンハウスは新人歓迎会も兼ねていました。左の写真は新しく入ったB4の波元君と、羽根君です。そして集合写真の最前列右端に写っているのがM1の桒田さんです。
これで学生が7人になり研究室にもかなり活気が出てきました!これからみんなで力を合わせて研究頑張って行きましょう!!!



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<左>波元くん(左)と羽根くん(右)
<右>集合写真




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・NEWS 2010




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