大阪大学 レーザー科学研究所

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【詳報】日・ルーマニア首脳会談における協力覚書交換式

【概要】

令和5年3月7日、首相官邸において、岸田内閣総理大臣および訪日中のヨハニス・ルーマニア大統領の立会いのもと、大阪大学レーザー科学研究所(阪大レーザー研)、株式会社オカモトオプティクス、ルーマニア極限レーザー核物理研究所(ELI-NP)の間の協力覚書交換式を行いました。

(前列左から)ニコラエ=マリウス・マルジネアン ホリア・フルベイ国立物理学・原子力工学研究所長、兒玉了祐阪大レーザー研所長、岡本 隆幸 株式会社オカモトオプティクス代表取締役社長 (後列左)ヨハニス・ルーマニア大統領 (後列右)岸田内閣総理大臣
出典:首相官邸ホームページ

 

【背景と詳細】

ELI-NPでは、世界最高強度(10ペタワット)のパワーレーザー装置が稼働しつつあります。大阪大学レーザー科学研究所は、2017年にELI-NPと部局間協定を締結するとともに、連携オフィスを相互に設置するなど、研究協力を進めてまいりました。

高性能のパワーレーザー装置を稼働するためには、使用されている光学素子の消耗が喫緊の課題となることが予想されます。そこで、ELI-NPにおいて高性能光学素子の研究開発を行うために「ハイパワーオプティクスセンター」を設立することとなりました。本センターの設立には、阪大レーザー研でも使用されている高性能光学素子を製造した、株式会社オカモトオプティクスが参画し、設立費用はルーマニア政府から支出されます。将来的には、ELI-NPのみならず、欧州、日本を含む世界のパワーレーザー施設に、先端的な光学素子を供給することを目指します。

ハイパワーオプティクスセンター設立に関する協力体制の確認のために、ホリア・フルベイ国立物理学・原子力工学研究所 – 極限レーザー核物理研究所,ルーマニア/株式会社オカモトオプティクス/大阪大学 レーザー科学研究所/との間の覚書に署名しました。在日ルーマニア大使館において、ルーマニア開発・公共事業・行政大臣アッティラ=ゾルターン・チェケ閣下、ルーマニア大使オビディウ・ドランガ閣下、在ルーマニア日本国特命全権大使・植田浩閣下のご臨席のもと、調印式が実施されました。

(左から)カリン= アレクサンドル・ ウルELI-NP所長、ニコラエ=マリウス・マルジネアン ホリア・フルベイ国立物理学・原子力工学研究所長、兒玉了祐 阪大レーザー研所長、岡本 隆幸 株式会社オカモトオプティクス代表取締役社長

 

(右)ルーマニア開発・公共事業・行政大臣アッティラ=ゾルターン・チェケ閣下

 

(左から)駐日ルーマニア特命全権大使・オビディウ・ドランガ閣下、阪大レーザー研・田中和夫特任教授(前ELI-NP Scientific Director)、在ルーマニア日本国特命全権大使・植田浩閣下

 

調印式後の集合写真

 

調印式の後、首相官邸において、岸田内閣総理大臣および訪日中のヨハニス・ルーマニア大統領の立会いのもと、大阪大学レーザー科学研究所、株式会社オカモトオプティクス、ルーマニア極限レーザー核物理研究所の間の協力覚書交換式を実施しました。

(動画説明)令和5年3月7日、岸田総理は、総理大臣官邸でルーマニアのクラウス=ヴェルナー・ヨハニス大統領と首脳会談等を行いました。儀じょう隊による儀礼に続き、両首脳は会談を行い、その後、文書署名・交換式及び共同記者発表を行いました。(10:25ごろから文書交換式)
出典:首相官邸ホームページ

 

(左から)ニコラエ=マリウス・マルジネアン ホリア・フルベイ国立物理学・原子力工学研究所長、兒玉了祐阪大レーザー研所長、岡本 隆幸 株式会社オカモトオプティクス代表取締役社長
出典:首相官邸ホームページ

 

 

(以下、外務省HPより引用)

3月7日、午後6時40分から約80分間、岸田文雄内閣総理大臣は、実務訪問賓客として訪日中のクラウス=ヴェルナー・ヨハニス・ルーマニア大統領(H.E. Mr. Klaus-Werner Iohannis, President of Romania)と首脳会談及び夕食会を行ったところ、概要は以下のとおりです。首脳会談終了後、両首脳は、両国関係を新たに「戦略的パートナーシップ」に格上げする「戦略的パートナーシップの構築に関する日・ルーマニア共同声明」を発出しました。 (中略) 両首脳は、「戦略的パートナーシップの構築に関する日・ルーマニア共同声明」に署名した後、「国際協力銀行JBIC、ルーマニア財務省、ルーマニア輸出入銀行の間の協力覚書」及び「大阪大学レーザー科学研究所、株式会社オカモトオプティクス、ルーマニア極限レーザー核物理研究所の間の協力覚書」の文書交換式に立ち会いました。

 

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