大阪大学 レーザー科学研究所

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チェコELI-ERICと大阪大学レーザー科学研究所が学術交流協定を締結

2025年9月9日、チェコ共和国の国際研究基盤 Extreme Light Infrastructure ERIC(ELI ERIC) と、大阪大学 レーザー科学研究所(Institute of Laser Engineering, ILE) は、科学技術分野における学術交流と研究協力に関する 学術交流覚書(Memorandum of Understanding, MoU) を締結しました。

ELI ERICは、超高強度・超短パルスレーザーの研究利用に特化した世界初の国際研究基盤として、欧州研究戦略フォーラム(ESFRI)により2006年に戦略的重要施設として位置づけられ、2021年に国際研究機関として正式に設立されました。傘下にELI-Beamlines(チェコ)、ELI-Nuclear Physics(ルーマニア)、ELI-ALPS(ハンガリー)の3つの高強度レーザー施設を有します。一方、ILEはレーザー核融合研究をはじめ、光科学、プラズマ物理、高エネルギー科学、材料科学など幅広い分野で世界を先導する研究所であり、文部科学省の共同利用・共同研究拠点にも指定されています。

今回の協定により、両機関は以下の分野での協力を推進します。

• 高出力レーザー技術やレーザー核融合、粒子加速などの 共同研究
• 研究者・技術者・学生の 人材交流
• 国際的な 共同プロジェクト・ワークショップの開催
• 国際共同資金の獲得 に向けた連携
• レーザー施設運営に関する 知識・技術の共有
• 大学院レベルでの 教育協力プログラムの設立

この協力により、次世代レーザー科学の発展と人材育成を国際的に加速させ、エネルギー、材料、医療など多様な分野に革新をもたらすことが期待されます。
本研究所は今後も、世界の最先端研究機関との連携を強化し、レーザー科学の国際的な発展に貢献してまいります。

ELI Beamlines Roman Hvezda氏と余語覚文 大阪大学レーザー科学研究所 副所長

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