大阪大学 レーザー科学研究所

イベントEVENTS

第652回レーザー科学研究所コロキウムのご案内

パワーレーザーDX技術セミナー/第652回レーザー科学研究所コロキウム

パワーレーザーDXプラットフォームでは、「パワーレーザーDX技術セミナー」として、講演会を開催いたします。阪大レーザー研のコロキウムと共催で、現地会場とオンラインのハイブリッドで開催します。パワーレーザーDXプラットフォームやパワーレーザー関係者にご参加いただけますよう、ご案内いたします。

●日時(Date):
2023.8.23 13:00-15:00

○場所(Place):
レーザー科学研究所 実験棟3F 実験統括室

ハイブリッド開催ですので、Teamsからでもご参加いただけます。
オンラインでの接続先:MS-Teams

会議 ID: 455 109 238 252
パスコード: xAxLSh

●講演者(Speaker):
桐山 博光 (関西光量子科学研究所)

○題目(Title):
J-KARENにおける時間コントラストの改善

●概要(Abstract):
1985 年に発明されたチャープパルス増幅(Chirped-Pulse Amplification: CPA)法を契機に、超短パルス光を高エネルギーにまで増幅できるようになり、PW(ペタワット= 10^15 W)級の出力が可能となった。PW 級レーザーを集光することにより、10^22 W/cm^2を超えるような高い強度が実現できる。このような超高強度レーザーと固体密度のナノメートル厚薄膜やマイクロメートルスケールクラスター粒子との相互作用実験において、レーザーの時間コントラスト(メインパルスと背景光の強度比)が重要となる.例えば,コントラストが10桁あったとしても,メインパルスより時間的に先行する背景光の強度は10^12 W/cm^2 以上となり、レーザーアブレーション閾値(10^10 W/cm^2)を超えてしまう.このため,固体ターゲットはプラズマ化して膨張し,メインパルスは,ターゲット表面のプリプラズマと主として相互作用し、固体密度物質と直接相互作用ができなくなる。したがって、多くの実験において、背景光によりプリプラズマが形成されないような高いコントラストが必要である。ここでは、量研・関西研で開発したJ-KAREN-P レーザーを例に、超高強度レーザー時間のコントラスト向上技術について紹介する。

○連絡先(Contact Person):
宮本修治
藤岡 慎介

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