大阪大学 レーザー科学研究所

ILEについてOVERVIEW

泰山会について

泰山会会長ご挨拶

「泰山会始まりのころ、そして未来へ」 中井 貞雄 名誉教授

(センター長の頃の会長)

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修行は生涯続くものとはいえ、学業の最後を送った母校はその後の人生航路の船出の港であり、故郷です。そこで流した青春の汗や涙は懐かしい思い出として、その後の人生の力ともなるものです。

昭和38年(1963)に電気工学科に山中研究室が誕生しました。若干38歳の気鋭の教授、山中千代衛先生の掲げられたスローガン「Laboratory of the world, and Laboratory for the world」に魅せられた若者たちが夢中で青春の情熱を傾注して50、60年、文字通り「世界に冠たる研究所、世界に貢献する研究所」レーザー科学研究所に成長してきました。

山中研創設10周年の昭和47年(1972)工学部附属レーザー工学研究施設発足、そのわずか4年後、昭和51年(1976)大阪大学附置レーザー核融合研究センターが発足しました。このころからレーザー核融合に関する研究成果が挙がるにつれ実験棟、研究棟の増築に次ぐ増築が進められました。その総仕上げが当時世界最高性能のガラスレーザー「激光Ⅻ」と、それを収容する慣性核融合実験棟の完成(昭和58年)でした。これにより爆縮核融合の世界記録を次々と更新してゆくことになりました。

このころのことでした。施設の整備とともに、我が国のみならず、世界に人材を求めておられた山中先生は研究者それぞれが個性を伸ばし充実した人生を実現するとともに、レーザー核融合という大きな山(泰山)を築いてゆきたいものと言っておられました。そしてレーザー研全体で「泰山会」という人の輪を作ろうと思うと言ってこられました。春の花見、秋の紅葉狩り、卒業学生の送別会など泰山会主催で楽しいイベントを楽しみました。いつの間にかできた若者の絆ですが、泰山会の公式な設立年をレーザー工学研究施設の発足年、昭和47年(1972)とするのが自然かと思います。

レーザー研発足以来50年、山中研創設を含めると60年、レーザー研はいろんな分野で活躍する、幾多の人材を輩出してきました。10年前のレーザー研40周年の集計では、学士1053名、修士795名、博士220名を輩出しています。その後の直近10年にレーザー研を巣立って行かれたメンバーを加えるとまさにLaboratory for the worldとして世界に貢献する研究所となってまいりました。次の50年に向かってレーザー科学研究所で日夜研究に励んでおられる現役の方々も、その昔青春の情熱を傾けたOB/OGの方々も、その活動を支えられている方々も、大きな人の絆「泰山会」でそれぞれに充実した人生を生きてゆかれることを祈念しています。

 

同窓会の趣旨について

大阪大学レーザー科学研究所 泰山会は、レーザー研の現構成員ならびに全てのレーザー研出身者が参加する同窓会です。
レーザー研の前身である大阪大学工学部附属レーザー工学研究施設の設置時より発足し、当初は所内の親睦、その後全OB/OGを含めた同窓会として会員の交流を深めつつレーザー研とともに活動してまいりました。

このたびレーザー研が、レーザー工学研究施設となった1972年から数えて2022年に創立50周年を迎え、さらに今後50年を見据える「レーザー研NEXT50」事業を執り行うことを機に、あらためて泰山会をより豊かな集まりとし、さらにレーザー研のさらなる発展を支援しこれに協力する組織として活動の幅を拡げてまいります。

皆様、様々な泰山会活動にぜひご参画ください。

泰山会幹事会 幹事長  山本 靖則(島津製作所)
総務幹事 坂和 洋一(レーザー研)

 

(泰山会はレーザー研の現構成員ならびに全てのレーザー研出身者が参加する同窓会で、大阪大学同窓会連合会に参加しています。)
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